子供がぶれることなく成長していくうえで、親の確固たるビジョンというものが不可欠だと聞いたことがあります。「将来はこうあって欲しい!」「これだけは譲れない!」というライン、それが正しいかどうかは別として、揺るぐことなく自信を持って判断基準とし、子供に接する時は常に意識するという姿勢が、子供の信頼を得るためにも大変重要なんだとか。

これって、子育てだけではなく様々なケースで言えることかも。

例えば、企業が成長・発展してくうえで“企業理念”だったり、将来どう有りたいか?という“ビジョン”は、必ず存在します。それをどれくらい重視するか、また、内容の具体性や実際にどれだけ反映させた事業を展開出来ているかという部分で差はあるでしょうけれども、これがないと従業員の働きを同じベクトルに向けることが難しいでしょうし、行き当たりばったりな事業展開ではちょっと心配です。

街の飲食店だって、大なり小なりそういった方向性はあるでしょうし、“こだわり”みたいな形で存在するかもしれません。ですが、そのビジョンや企業理念がびっくりするほど具体的で理想が高く、しかも隅から隅までガッチリと決め揃えられているだけでなく、きちんと実現させようと従業員の誰もが意欲満載な飲食店があるとしたら?

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地元八千代の方なら、「貝殻亭(かいがらてい)」というフランス料理のお店の名を一度は耳にしたことがあるんじゃないかしら?私もママ友達などから『ほら、あの貝殻亭の前の道沿いの・・・』なんていう道案内をされたことがありますが、この辺では見かけないような珍しい外観が特徴のひとつ。
実はこの貝殻亭こそ、企業理念を豊富に取り揃えた株式会社GPI(ジー・ピー・アイ)という会社が運営する飲食店なんです。

GPI社長の岩崎肇さんは、レストランという事業の目的を“食を提供する場所”とだけに留めてはいません。

『レストランの楽しみは、食べる瞬間だけではありません。実際には、どんな服を着よう?どんな料理が出てくるんだろう?どんな会話を楽しもうか?など、“レストランに行くぞ!”と決めた時点で思いが膨らんでいます。私たちはそうしたお客様の期待に様々な角度から応えられるよう、単なる飲食店に留まらない豊かなエンターテイメント性を常に追求しているんですよ。』

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↑ 株式会社GPIの岩崎社長。いつも元気ハツラツ!

ね、何だか発想の規模がすごいでしょ?
確かに素敵なお店へ外食しに行くとなれば、ワクワクしたり、格好をどうしようかと気にはしますが、まさかお店側でそれを損なわないよう構えていらっしゃって、しかも“エンターテイメント性”まで追求しようと考えているだなんて!
八千代の飲食店なはずなのに、ディズニーランドの人かと思ってしまうような意識の高さだわ。

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このフランス料理店「貝殻亭」に隣接して、洋菓子店&カフェのお店が並んでいます。さらに駐車場を挟んだ奥には砥部焼きの食器を販売するお店、そして飲食店がもう1軒と、実はこの一角に計4店舗が集まっているのをご存知でしたか?
その全てをGPIさんが運営していて、各店舗ごとに設定されたビジョンに沿ってお店づくりがなされているんです。

1.仏蘭西料理 貝殻亭(かいがらてい)
ビジョン⇒住民たちの心の拠り所となる街のシンボル。建物は歴史を重ね、料理は地元素材の手作り、最愛のホスピタリティーでゲストを迎える。

『この建物は船橋にあった古民家を移築したものなんです。ここでご提供している料理は地元素材を積極的に用いて、お客様に喜んでいただけるよう心からの“おもてなし”を常に追求しています。』

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↑ 右側は貝殻亭支配人。

以前からあった貝殻亭をGPIさんが経営を引き継いだのが数年前。昔からあるものを大きくリメイクするのではなく、街のシンボルとして地元に愛され続けてきたものを維持するという方針で運営しているとか。
今後の事業展開のひとつとして、こうした文化的にすばらしい建物や街とともに発展してきた店であるにも関わらず、経営上成り立たなくなったり後継者がいないために閉店を余儀なくされているケースを掘り起こし、貝殻亭をモデルケースとした店舗作りを各所で実施できればと考えているそうです。

2.Le jardin du Soleil(ル・ジャルダン・デュ・ソレイユ)
ビジョン⇒地元住民に愛され、地元住民自慢の洋菓子店。着実な品質はブランドを支え、最愛のホスピタリティーで迎える全国区の洋菓子店。

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「太陽の庭園」という意味を店名に持つ洋菓子店で、コートダジュールのリゾート地をテーマにしているそう。1階でケーキや焼き菓子を販売しているほか、2階では出来たてのお菓子をその場で楽しめるカフェも併設されています。

目指しているのは北海道帯広の“六花亭”なんですって。

『帯広の住民の方々は、この六花亭が大好きなんです。地元の素材を使ったお菓子やケーキは絶品ですが、お店の方が“安くケーキを食べて欲しい”という意向をお持ちで、ショートケーキが200円だったりと格安なんです。その一方で、お店のスタイルには徹底的にこだわっていて、大手デパート並みの販売接客を貫いています。店内にカフェもありますが、とにかくスタッフの教育が行き届いていて、従業員の誰もがそれをまじめに実践しているんです。
“このお店に連れて行けば友人も喜んでもらえる”という自負が、街の人達の意識に根付いています。だからこそ、みやげ菓子という位置付けに留まらず、地元の方からも愛され続けているんですね。』

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↑ ソレイユのパティシエの方々。

3.砥部焼のお店 山椒房(さんしょうぼう)
ビジョン⇒職人の物作り魂を尊重し、生涯にわたり使い続けられる一生物を収集し、普及する専門店。古き良き日本の伝統工芸品(民芸品)に商品カテゴリーを広げ、委託販売で商品数を増やしていく。

砥部焼きは四国の砥部町で職人技により手作りされている磁器の焼き物です。唯一飲食店ではない店舗ですが、食器は衣食住の「食」を支える大きな役割を担うもの。家庭の食卓にもぜひ“ひとつのものを長く使って欲しい”という提案がこの店に込められています。

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↑ 貝殻亭リゾートの建物には、商品にならなくなった器を利用した様子が見られます。

『砥部焼きは一生物。貝殻亭では20年以上も使用され続けている砥部焼きのお皿があるのですが、使い続けることでその食器に精神的な付加価値が生まれてきます。とあるご家庭でも、お子様が幼い頃から砥部焼きを食卓に並べ続け、巣立ったあとも残ったその食器に囲まれるたびに子供たちとの楽しい会話がよみがえるそうです。同じくその子供たちも、砥部焼の食器を目にするだけで自然と実家の食卓を思い出すのだとか。“良い物は一生に一回だけ買えばいい”、それが山椒房の勧めです。』

白地に藍色の親しみやすいデザイン、また磁器ならではの丈夫で実用的な性質を持つ砥部焼きは、高級レストランではなく私たち一般家庭の日常生活にも大変使い勝手の良い食器だそう。
また、工業品とは違い、職人の方々が鉄粉一点すら許さないというモノづくり魂を込めて作り上げた品は、生涯にわたって使い続けられる、まさしく一生物!

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山椒房では、関東一の品揃えを誇るこの砥部焼き以外にも、古き良き日本の伝統工芸品を普及するべく、釉薬を一切使用しない独特の風合いが特徴の烏城焼や、3,000種以上のガラス製品を職人の手で創りだしているという菅原硝子工芸の作品も販売しています。

4.Resort dining cafe 清祥庵(せいしょうあん)
ビジョン⇒どんな場所でも清祥庵あるところは、1杯のコーヒー(紅茶、ワイン)で世界旅行が味わえる。

邸宅を個室制のカフェにアレンジしたこちらのお店、各部屋の内装は世界各国にあるリゾート地の別荘さながら!まるで海外にいるような雰囲気を味わえるので、お食事だけではなく空間までも楽しめる、それこそエンターテイメント性に溢れた飲食店です。

『海外旅行のワクワク感を演出するため、本物センスの内装を施しているほか、各国のスペシャリティコーヒー、紅茶、ワインを口にするだけで旅行気分が味わえるよう、その一杯の産地や品質、淹れ方にこだわりを持っています。』

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こうした4店舗それぞれを支えるビジョンには、「多くの方々に喜んでもらいたい!」という共通した思いがあります。
『お店が提供する内容の質を落とすことなく、バランスを維持しながらおもてなしの要素を無制限に提供したいと考えています。4店舗が集まるこの一角を“貝殻亭リゾート”と称しておりますが、各店ばらばらにお客様をお迎えするのではなく、貝殻亭リゾートとして窓口をひとつにするべく用意したのが「コンシェルジュデスク」でした。』

貝殻亭リゾート・コンシェルジュデスク
ビジョン⇒執事のように1家族3代にまたがるお付き合い、世代を超えてお客様に仕える。

「このテーブルでおじいちゃまやお父様がお食事されていたんですよ。」と一言添えられたら、その子供はとてもビックリするでしょう。自分の祖父母、そして父親と、代々食事を楽しんだそのテーブルに座っているというだけで、貝殻亭での食事が特別な時間に思えるはずです。

『貝殻亭ではピアノの発表会などもお受けしているのですが、例えばその子供たちを後日お食事に招待して、その場でプロの生演奏を披露するわけです。すると、ついこの前自分たちが立ったステージと同じ場所で演奏している!と自信に繋がったり、さらに忘れられないひとときを過ごしていただけると思うのです。
単に場所と料理を提供するだけではなく、プライスレスな体験やサプライズを含んだ体験をお客様に味わっていただけることが、コンシェルジュデスクの役割です。』

このコンシェルジュスタッフの中には、ウェディングプランナーの方もいらっしゃるんですよ!美味しいお料理を目当てにアットホームなレストランウェディングを希望されたお客様からは、想像以上の細やかな提案やサポートに感激の声が後を絶えないほどだとか。
ここでご結婚された方々は、決まって毎年の結婚記念日にはこちらでお食事をされるそうですし、お子様を見せにいらっしゃるほど親身に感じている方が多いようです。

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↑ コンシェルジュスタッフの方。ウェディングプランナーでもいらっしゃいます。

独自のこだわりをもって事業を展開されている(株)GPIでは、社員を募集する際にも「いかにこうしたビジョンに納得して、一緒に仕事をしてもらえるかどうか?」という点に注目しているそう。

『理想を実現するためには、私たちの見据える企業のビジョンを納得いただき、同じベクトルで動いてもらえるかどうかという点が大変重要です。優秀な人材だと思っても、考え方が合わなければ採用は見送ってしまいます。ですから、その方がダメというわけではなく、当社とたまたま方向性が合わなかったというだけ。
また、生活の大半を過ごさなければいけない勤務時間ですから、金銭的な面だけではなくその方にとって充実したものであって欲しいので、そのためにも必要な判断です。』

企業のビジョンに納得した方々を集めているというその成果は、隣りの部屋にいらっしゃる社員皆さんの雰囲気からもピンと伝わってきます。岩崎社長の指示に対して弾かれるような対応、どの店舗に訪れても一様に感じられる熱心な空気。
きちんと会社の方針が、従業員の皆さんに浸透しているようです。こうしたブレを感じさせない“企業力”が、貝殻亭リゾートの魅力を創り上げているんですね。

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↑ 貝殻亭リゾートの総支配人。

今年で10年目を迎えるというGPIでは、今までの大きな柱としてきた「食」というビジネスに加えて、人の生活を支える衣食住の「住」をテーマとした企画にも着手し始めているそうです。

『一般的に「住」と聞くと、“住まい=不動産”などといったイメージが先行するかと思いますが、私たちが描くビジョンは“より豊かな人生を過ごすためのプラスアルファ的な部分”の充実化です。例えば、玄関先に花を活けるだけでぐっとゆとり溢れる雰囲気が演出できたり、自分の能力を活かせる仕事の場を提供してもらえたり。』

現在具体的に取り組まれている3つの事業について、紹介していただきました。

1.コミュニティー運営
ビジョン⇒豊かな人生を過ごすには、欠かせない人と人とのつながり。様々なノウハウで、コミュニティーの運営をサポートし、多くの方々のQOL向上にも貢献する。

“子供がいて働く時間がない”など、障害があって拘束は受けられないけれど、能力を持ち合わせていて発揮する場が欲しいという方を対象に、ネットを介してWebやDTPデザインの仕事を提供しているそうです。
GPIさんのホームページは、すべてこのコミュニティーに集まった方々に依頼をしていて、他にもGPIさんが必要とする資料だったりポスターなども作成いただいているとか。
もちろんその対価は支払いますし、ポスターなどで自分がデザインしたものが多くの方の目に触れれば“自分にはこんな力があったんだ!”と、自信につながるんだとか。
社会とのつながりを持てる場を提供することが、日々の生活に大きな張り合いや潤いをもたらすというGPIさんならではの提案のひとつになっているようです。

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↑ GPIさんのホームページ。動きの豊富な見やすいこのサイトも、全てコミュニティー参加者が製作されています。

2.イベントマネジメント
ビジョン⇒満足ではなく、感動していただくイベント(=機会)を創出。GPIが携わるイベントは、近隣住民、企業、行政と一体となり、健全な運営実績をあげ継続可能な催しを目標とする。

数あるイベントの中からGPIさんが取り組むか否かを判断する条件として、そのイベントが1回限りのものではなく、今後発展・継続される内容であるかどうか?また、それが訪れる方を感動させるようなエンターテイメント性に長けたものかどうかという点に焦点を当てているそう。参画したイベントには、八千代ふるさと親子祭など身近なものから、軽井沢国際音楽祭など他市開催のものまでありますが、中でもGPIさんが傾注しているのがバラに関連したイベントです。

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↑ 今は緑に囲まれた貝殻亭も、春には純白のバラで覆われます。

貝殻亭の建物を覆っているナニワイバラ(難波薔薇)は4月中旬に開花して約1ヶ月楽しめる純白の薔薇で、その時期は観光バスも立ち寄るほど春必見の名所となっているそうですが、このバラは一般的なものより大変扱いやすい品種で、ガーデニングをしたことがない方にも親しみやすい植物なんだとか。
もともとこの八千代は市花がバラですし、京成バラ園もあるバラに縁の深い街。このナニワイバラを利用して街づくり企画ができないか?という発想のもと生まれたのが、ナニワイバラ街づくりプロジェクトというイベントだそう。この貝殻亭のバラを増殖させて苗をプレゼントしたり、公共施設や学校などへ積極的に植え込みを行ったりされているほか、佐倉市のローズフェスティバルにも取り組まれたりしています。

『京成バラ園芸の所長を務めた“ミスターローズ”と呼ばれる鈴木 省三(すずき せいぞう)氏をご存知ですか?この方のお弟子さんが鈴木氏から譲ってもらったバラを佐倉に移植したことがきっかけで、今の草ぶえの丘にバラ園が作られたんです。京成バラ園は“見本市”として、草ぶえの丘のバラ園は“研究所”という役割を担って、共存しています。2011年には世界中から300名ほどの方々が集まるバラのトップミーティング「ヘリテージローズカンファレンス」が草ぶえの丘で開催される予定なのですが、これと併せて行われるローズフェスタイベントにもGPIは参画することになりました。』

3.本格英国ガーデン
ビジョン⇒自然界の最も美しい部分を再現する本格英国ガーデンの思想に、日本特有の文化、風土、美的意識のフィルターを通して新しいガーデンを提唱する。

バラをはじめ、何かと園芸にゆかりの深いこの土地柄ならではの一案。
ヨーロッパには、キレイに造園されたノットガーデンと、自然の中にある植物の状態をそのまま再現するというイングリッシュガーデンがあるそうで、GPIさんが手がけているのは後者のほう。普通なら伸びた枝葉を整えるために刈り込みますが、イングリッシュガーデンでは伸びるのも自然の姿と捉えて基本的に手を加えません。ただ、そうした様子をより美しく魅せるよう演出していくのが腕の見せどころです。
このイングリッシュガーデンを貝殻亭リゾート内につくり、この秋にも「100万本の花畑で花摘み体験」というイベントが開催されたばかり。
※早耳レポートはこちら⇒2009年08月16日 100万本の花畑で花摘み体験!

『ヨーロッパでは“父親と釣りをしたこの川で息子とも釣りをしたいから護岸せず小川のまま残す”ことや、“母親と一緒に摘んだ花畑で娘とも花摘みをしたいから、花畑をそのまま残す”といったように、そのときの利便性より受け継がれてきたものを大切にする風潮があります。自然や古いものを愛し、歴史的な建物も住めるなら住んで使ってあげるという感覚は、GPIの理念と共通するものがあるので大変共感が持てます。このイングリッシュガーデンもキレイに維持して見てもらうだけではなく、子供たちが足元を気にすることなく花摘みをしてもらって、生きた扱い方をしていければという思いも込めて花摘み体験イベントを企画しました。
今後はこのガーデンで、地元の方々に園芸技術を学んでいただける機会を作ったり、花などを販売したりといった事業も展開できればと考えています。』

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飲食店事業に加えて、こうしたコミュニティやイベント事業、園芸に至るまで・・・と、一見どれも点のように思える業務内容ですが、岩崎社長曰く「企業理念として掲げている3つのポイントを押さえた事業ばかりなんですよ。」とのこと。逆に言えば、このポイントが当てはまらなければ、GPIが事業として携わることは無いということだそう。

『このGPIという社名は「GPI=Green Planet Initiative」の頭文字を並べたものです。より良い地球社会を作るために積極的に関わり貢献しよう!とする精神を社名にしたもので、企業理念の一つ目として掲げています。飲食店事業においては、再利用宅配ボックスを利用することで廃棄ダンボールを削減したり、有機建材・有機食材を積極的に利用するといった環境に配慮した取り組みを進めています。また、全事業を通して廃棄物の産出量を前年比10%減を目指しています。
二つ目は“トータル顧客満足”。お客様に満足していただくだけではなく、驚きや喜びの仕掛けを多彩に盛り込んだ空間を創造してエンターテイメント性を高めることで、満足を感動へとシフトできるよう常に努力しています。感動していただけることが、私たち従業員の達成度にも結びついていきます。
そして三つ目は“50年未来”。人を取り囲む全てのものは、その人が現役を退けば、必ず次の世代に継がれていくものです。そのとき出来るだけ良い状態で渡せるよう、子供、孫の世代に残す未来環境を考えながら事業に反映させています。例えば、効率が悪い工業製品をどう改善しようかと検討するときも、単に利益だけを見て手作りをやめるという選択を取るのではなく、手作りの文化は後世へ残すべき技術だと判断すれば別の方法を模索するといった具合です。』

この3つの企業理念が、いわゆる「親が設定した子育ての線引き」と同じく、GPIさんが様々な事業展開を図るときに重要な舵取り役を果たしてくれるので、ブレることなく成長を続けられるということなんですね。

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もちろん、今までレポートしてきたどのお店にも“こだわり”があって、それがお店を支える特色となっていましたが、GPIさんが「こう有りたい!」と目指すビジョンには、最上級の夢や理想が満載!うっかりすると、それって地球規模の話なんじゃ?!という内容にまでも取り組まれていて・・・。
それらをブレることなく反映させようと頑張っている企業が八千代にあって、その理念のもと運営されているお店っていうだけで、さらに貝殻亭リゾートが興味深いものに思えてきました。
さて、今度はいよいよ各店舗さんを1軒ずつ巡って体験レポートをご紹介していきます。
八千代のシンボル的なお店ですし、皆さん一度は立ち寄られて今更紹介するまでもない一角かもしれませんが、こういった企業理念やビジョンはお客として訪れても目に見えない部分。実際どんな感じでお店へ反映されているのか?!気になるお店の様子は、また後日。

●株式会社GPI(ジー・ピー・アイ) 047-481-6225 
千葉県八千代市勝田台北2-4-5(地図)京成本線勝田台駅北口から徒歩5分、東葉高速線東葉勝田台駅T-1出口から徒歩4分
【営業時間】10:00~19:00
【定休日】火曜日
【ホームページ】http://www.gpi-group.co.jp/index.html
〔関連レポート〕
2009年08月16日 100万本の花畑で花摘み体験!(貝殻亭リゾート)
2009年09月08日 八千代ハロウィーンフェスティバル2009(貝殻亭リゾート)
2009年12月08日 ル・ジャルダン・デュ・ソレイユのクリスマスケーキ
2010年02月11日 陶磁器の店 山椒房(さんしょうぼう)
2010年11月12日 個室のある一軒家カフェ 清祥庵(せいしょうあん)リゾートダイニングカフェバー