いよいよ年末に向けて、クリスマスやお正月といったイベント盛り沢山な時期が到来!人が集まればお料理の準備もそれなりに大変になるわけでして、出来ればお得に、でも美味しい食材を調達しておきたいもの。
さて、毎年12月に入ると日に日に店内が大賑わいとなってくるのが、道の駅やちよの農産物直売所「クラフト」さんでございます。おせち料理やお雑煮などは特に野菜が不可欠ですし、少しでも安くて新鮮な素材を求めて遠方からもお客さんがやってきます。
この日は丁度選挙があって外出される方が多かったせいか、とにかくものすごーい混雑っぷり!聞けば1日で、ざっと2,000人は買い物に訪れるんだとか。
次々に運び込まれてくる大根の半端ないこと!こんなに並べて完売できるのかと心配にもなりますが、お客さんが最低1本は買うと思えば納得です。

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↑ 館内の売り場を行ったりきたりするお客さんの波。これが年末になると、さらにものすごいことに・・・。

『お正月に向けて野菜は急騰するのですが、実際市場の卸値は20日過ぎあたりから上がってくるんです。お客さんも値が上がるタイミングはご存知ですから、毎年この週末あたりは“駆け込み”的な買い物で賑わいますよ。とはいえ今日は60円で置いている三つ葉なども年末は250円くらいまで高騰しますからね、冷凍や長期保存が利くものは出来るだけ早めに準備されるのがオススメです!』

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↑ まだまだ安い薬味系食材。ほうれん草や小松菜も今年は安いようですが、もちろん年末はやっぱり高騰します。

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↑ 次々と運ばれてくる大根も、どんどんはけていきます。だってこんな立派な大根が、1本80円~100円!2、3本まとめてカゴに入れる方も多く見かけました。こんな新鮮でも葉が付いているとどんどん水分が抜けていくので、家に帰ったらすぐに大根部分から切り分けて!大根は冷蔵庫に入るくらいに2~3カットしてラップ保存、栄養価も高くて美味しい葉も洗って水気を切って(出来れば野菜スピナーで)ラップに包めば結構日持ちしますよ!

年末年始には欠かせないお正月食材はもちろん、この時期ならではの珍しい品が次々に並び始めます。昨年末にも紹介したズイキやむかご、八千代産自然薯などは今年も売り場で見かけましたし、クラフトさんで購入して以来毎年のお楽しみとなった八ツ頭もお目見え!

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ズイキは赤っぽい棒が束みたいにして売られていて、八ツ頭の茎の部分だそう。通常は干して味噌汁などに使いますが、赤い部分が残っているような新鮮なものなら、さっとゆでて酢の物にしたりしても美味しいんですって!

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むかごは自然薯の蔓に生る実で、八千代特産の自然薯の隣りに陳列されていました。普段使いなれない食材ですが、豆っぽくよく水洗いして皮ごと調理するそう。煮物やグラタン、かき揚げなどにすることが多いらしいけれど、塩ゆでしてそのまま食べても美味しいとか。

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↑ 伺ったむかごレシピをご紹介/【炒りむかご】軽くゆでてからフライパンにゴマ油をひき、むかごを炒って塩で味付けします。【むかごご飯】むかごは小粒のものを選び、米の1割を目安に入れる。米を洗い浸水したものに、水洗いしたむかごを米に加えて、塩・酒各少々(好みで醤油をプラス)で味付け。普通に炊きあげ十分蒸らす。むかごの他にニンジンやきのこ、鶏肉などを炊き込むと彩りがきれい!

むかごのお隣り、八千代産の自然薯についても。天然モノの自然薯は相当深くまで掘らなければならないのですが、“八千代特産”と謳っているとおり人工的に栽培しているこちらの品は、パイプの中に土や種を入れて斜めに寝かせて育てます。こうして育てられた自然薯は片面が平らになっているのが特徴で、もちろん掘る手間が省かれ見た目もキレイ。
山芋とは全く異なる、独特のもっちり感をぜひ味わってみては!
⇒以前八千代産自然薯をご紹介したレポートはこちら

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↑ 八つ頭や八千代産の京いも、日持ちのする泥つき大和芋など、年末の煮物料理に活躍する食材も種類が豊富です。特にこの八つ頭って、サトイモよりも食感がほっくりしていてクセもないし、大きいけれど皮も剥きやすいし案外と扱いやすいのでオススメですよ!白だしとお砂糖で煮たものがこの時期にはいっつも冷蔵庫にあります・・・。芋好き。

痛むのが気になって、早めに野菜を購入できない・・・という方に、もはや私の中では年末恒例作業になりつつある、野菜の保存方法のご紹介です。
これは年末だけでなく普段からも活用できるワザばかりなので、直売所で沢山野菜を買い込んだときにもぜひお試しを!

【野菜の保存について】
三つ葉など日持ちがしにくい野菜は、小分けに切り分けてラップに包んで冷凍保存するのが一番!ゆずは皮を剥いて細切りにしたものをラップを敷いたバットに広げて冷凍し、固まってからラップの上から手でほぐしてパックに入れておけば、使いたい分だけ取り出せるので便利です。
小松菜などの葉ものは、特に寒い季節はかなり長持ちするそうです。
『葉ものは凍る寸前が一番うまいんです。でも、凍らしてはダメ!できれば泥つきの洗っていない野菜を新聞紙などに包んで、玄関やベランダ、暖房をかけない部屋などに置いておけば冷蔵庫へ保存しなくても大丈夫です。白菜や大根などの大型野菜も、同じように新聞へ包んだものを立てて保存するのがいいですよ。』

泥つきのものは、さらに日持ちのする裏ワザが・・・。
『まだ洗っていない泥つきのにんじんや長ネギなどは、庭など土の中に埋めてしまうと、かなり長持ちします。ごぼうや里芋などは、もともと持ちが良いので、土がついた状態であれば埋めなくても大丈夫です。』

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注意したいのは、さつまいも。これだけは、寒さに相当弱いらしく、土に埋めるにしてもかなり深くしないと傷んでしまうそうです。ただ、さつまいもは、かぼちゃと同じように収穫直後よりも乾燥した後のほうが甘みが増すので、家のあまり寒くない場所に普通に置いておくのが一番の保存法のようです。
ちなみになび家では、秋に芋掘りで収穫してきたものを土がついたままひとつずつ新聞紙に包んで、紙袋に入れて外の物置に置いてあります。毎回使うたびに甘みが増していているし、全然痛んでないのでかなり重宝してまーす!(ただし春先になって気温が上がってくると一気に痛むので、要注意・・・)。

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↑ 黒豆などの乾燥したものも、もちろん日持ちがする食材ですから、こういったものも早めに買っておけますね。特に豆類はクラフトさんが安い!少し前の蒸し黒豆ダイエットが流行ったときにも、かなり安定した価格で販売されていました。黒豆って煮てあると高いけれど、乾物から購入すればたっぷり使えますし便利!蒸しておけば、正月用にそのあと一部甘く煮ればいいかな?と思ったり。
⇒(蒸し黒豆ダイエット用の黒豆レシピ付き)クラフトの豆が安い!レポート

そしてお正月と言えば何をおいても欠かせない餅。
これも早めに準備したくなるところですが、お餅だけはなるべく28日頃から買うのがいいかもしれません。日が経つとお餅は固くなってヒビが入ってしまいますし、最近は部屋の中でも暖房をかけますから、どうしてもカビが生えやすいんです。しかもクラフトで販売している各農家の自家製餅は、防腐剤などが一切使われていないのでなおさらです。

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でも、やっぱり落ち着かないので用意したい!

という方には、購入後すぐに冷凍してしまうのがオススメ。置けば置くほど乾燥してしまうので、出来るだけ早いうちにひとつずつラップやホイルに包んで、冷凍庫で保存します。凍ったまま雑煮に入れたり、トースターで焼いても美味しく解凍されますし、クッキングシートの上に餅を乗せてラップをかけてからレンジで温めてもすぐに柔らかくなります(レンジでチンのときは、とろけるちーずをかけてからだと油分が加わって固くなっても美味しいです!)。
ちなみに、食べる前に冷蔵庫へ移しておけば焼いたりするのにも火が通りやすくて楽ですよ。

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↑ 玄米や赤米で作られたお餅も。これは煮るより焼いたほうが香ばしさが増してオススメ!普通の餅より粒感が残っているせいか、煮るとバラバラになってきます・・・。

クラフトさんでは年中自家製のお餅が置かれていますが、年末になるとのし餅やお供え餅などの販売も行われています。今年も予約は12月25日(土)までですが、直接店頭で購入することも出来るのでご安心を!
ただ、予約だと欲しい日に確実に手に出来るのはもちろん、金額も50円引きになりますし、お気に入りの生産者のお餅を“指名買い”できるというのも魅力のひとつ!
生産者さんによって味や食感も違ってくるらしく、普段から餅コーナーで味をみておくのも手かも。

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↑ 予約できる農家さんは、吉岡・藤縄・金子・鈴木・桜井・佐藤 さん計6名。サイズも金額も同一です。

【お餅予約 詳細】
のし餅/1.4kg 950円、2.0kg 1,350円
お供え/1寸 250円、2寸 350円、3寸 950円、5寸 2,000円、7寸 3,000円
※予約は作業場へ直接声をかけてください。
※予約締切は12月25日(土)で、28日(火)~30日(木)の午前中に引渡しとなります。なお、料金は予約申込時にお支払いください。
※28日~30日の店頭販売時の価格は定価(予約の50円値引きは無し)になります。


28日からは、お餅の売り場が倍になるんですって!いつも並んでいる場所に加えて向かいの列にもお餅が並びます。切り餅、のし餅、お供え餅、さらに赤米を使ったものや丸もちなどなど、形や素材も豊富。
市販品に比べて、やっぱりここで買うお餅は食感も味わいも別格!何というか、餅自体が濃く感じられますし、歯でちぎったときの弾力や伸びは自家製ならでは。普段スーパーの切り餅を食べ慣れていると、クラフトさんで買う自家製餅にかなり感動します!
そして、売り場が拡大されるのはお餅だけではありません。
普段は見かけない栗きんとんやなますなどのお正月食材が並んだり、箱売りのみかんや落花生が販売されたり、帰省やご挨拶に使えるお土産品もメイン売り場へと置かれます。
特に千葉のお酒が豊富に取り揃えられていることもあって、お土産にお酒を選ばれる方も多いとか。「八千代桜」など箱が用意されているものは(別途箱代あり)、それに入れてから包装してもらえますが、他のお酒も瓶を直接包む感じですがお土産用にしてもらえるそうですよ。

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この時期になると、漬物用野菜も多く見かけられます。
大きな白菜はもちろん、なかなかスーパーでは置いていない高菜も格安で手に入ります。また、たくわんを作るのに向いている「たくわん大根」も束になって販売されていました!ちなみに、まだ干していない状態のものは、より割安で手に入るようです。

『いくら気温が下がってきても湿気を含んだ空気の中ではカビてしまいますが、空っ風が吹くような季節になってきたので、こうした漬物用の大根や渋柿なども出回るようになりました。軒下など霜がよけられる環境であればご自宅でも簡単に野菜を干すことができますから、ぜひチャレンジしてみてください。』

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今日も色々と買いこんで帰宅しましたが、その中で700gで480円とかなりお買い得な赤米ののし餅にもチャレンジしました。のし餅に包丁を入れる際には、その晩くらいが少し水分が落ち着いて切りやすくなると伺っていました。
でも、もう夕方近くだし・・・と包丁で切り分け(たら、やっぱり少し包丁にぺったり餅が付いてしまいました)、その香ばしさを堪能!

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↑ 程よい大きさに切り分けると、20個以上になりました。まだそのまま口にしても柔らかく甘みがある!すぐ食べる分以外は、ラップに包んで冷凍へ。クラフトのおじちゃん曰く『今年初めに冷凍した餅が、まだ冷凍庫にあるんだよー。長持ちするし、朝パッと食べるのにも便利だね。』とのこと。

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↑ トースターで3分もすればプックリ!冷凍したものをそのまま焼いても5分くらいで十分頂けるようになりました。100%もち米の白い餅だと特有の伸びの良さがありますが、こちらは切れが良いので子供には食べやすいかも。味わいもスッキリとしていながらも、雑穀系の甘さが堪能できました。
試しにゆでてみましたが・・・確かにホロホロ崩れてきた!!ゆでるなら短めが良さそうです。


●八千代ふるさとステーション 農産物直売所「クラフト」 047-488-3188
千葉県八千代市米本4905-1道の駅「やちよ」八千代ふるさとステーション内(地図
営業時間/9:30~18:00(4月~9月は~18:30まで)
定休日/第2月曜日
【年末年始の営業】
平成22年12月30日(木)9:00~15:00(営業時間短縮)、12月31日(金)~平成23年1月4日(火)までお休みです。
※平成22年12月27日(月)まで平常通り9:30~18:00
※12月28日(火)、29日(水)は9:00~18:00(オープン30分繰上げ)
※平成23年1月5日(水)は平常通り9:30から営業します。


【交通手段】
(バス)①京成電鉄「勝田台駅」より米本団地行き(約25分)②東葉高速鉄道「八千代中央駅」から米本団地行き(約20分)※①②いずれも終点米本団地下車 徒歩約5分③公共施設循環バス「ぐるっと号」でふるさとステーション下車

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・道の駅やちよの農産物直売所「クラフト」(2007年09月26日)
2009年12月23日 【追加記事】お正月食材を買うなら
2008年12月04日 【追加記事】お正月準備はお早めに!
2007年12月21日 【追加記事】お正月の買出しはお済みですか?