8月のお盆が過ぎ、いよいよ幸水が最盛期を迎えました。
道の駅やちよの農産物直売所クラフトでも、すっかり梨一色になっているに違いない!と、小雨がぱらつく肌寒い中お店へと向かいました。

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↑ 珍しく雨の日にクラフトさんへ。いつも週末は大賑わいだけれど、さすがにこんな日はお客さんも少なかろうと思いきや・・・。

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↑ 店内は人で一杯!天候なんて全然関係無しです。11時前頃でしたが、既に売り切れてしまいそうなケースも。

ほとんどの品が朝採りされたばかりのものですが、こういう雨の日は農産物のラインナップに影響はないのかしら?
『葉物野菜のうちほうれん草や小松菜なんかは、雨に当たったまま袋詰めするとパリパリになりすぎて折れてしまうこともあるので、収穫自体を避ける農家さんが少なくないみたいですね。他にも収穫時に雨に濡れたまま置いておくと葉がとろけてしまうものもありますから、雨が降ると分かっている場合はやむなく前の日の夕方に収穫することもあるようです。一部では納品量が少なくなる野菜があるものの、大半は雨でも収穫されていますから、気にすることなくご来店いただけると思いますよ。』

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↑ 確かに小松菜やほうれん草のケースは2つ位しかありませんでしたが、空芯菜は濡れ気味だったのできっと朝収穫されたんだわ!同じ葉物野菜でも扱いが違うようです。

ようやく八千代を涼しくしてくれている恵みの雨ですが、ずっとカラカラ天気が続いていたことで、今年の幸水はどの梨園も小ぶり傾向にあるようです。例年ならこの時期は箱売りの梨が多く積まれているのですが、袋梨ばかりが並んでいました。
そう言えばスーパーで見かける梨って、今年ちょっと高めじゃないですか?
『今年は八千代に限らず、どこも小ぶりで収量が少ないんでしょうね。市場でも値がしっかりつくようなサイズの梨が卸せないようで、梨の価格がやや高騰気味になっているように思います。一方直売所では、そうした小ぶりな梨を詰めた1,000円袋や500円袋の数が増えていますから、逆に価格競争傾向にあるんです。最近では値崩れし始め、通常1kg500円が平均のところ2kg入りにする袋も出ていますよ。』

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↑ 今年の幸水は直売所で買う袋入りの梨がお買い得?!

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↑ 春先の低温で最盛期自体が遅れ気味な幸水も、この週末にようやく玉が大きくなってきたとのことで、ちらほらと箱売りの梨も置かれ始めたそうです。

小玉で数量が少なめという幸水とは逆に、甘さも収量も期待大!と皆さん口を揃えておっしゃるのが今年の豊水。こういう好天カラカラのあと雨が降り続くような年は、豊水の当たり年になる傾向があるんですって!
早い農園だと来週末あたりから豊水が出回り始めるとのことで、9月に入ると一気に梨の種類が増え始めます。南月や長十郎、秋月や新星などなど、直売所でしか見られないような希少品種も一堂に会す、まさに梨一色の1ヶ月!!

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市内にあるさまざまな直売所から持ち込まれるので、ぜひ生産者名を見ながら楽しんで梨の食べ比べをしてみるのも、ここクラフトさんのオススメ活用術です。
ちなみにどこに直売所があるのかをチェックするなら、梨園マップもご参考にどうぞ!
梨の品種紹介なども掲載してますよ。
⇒八千代ナビ!八千代の梨園マップ

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↑ 箱梨は配送をお願いすることも出来ます。角にある特設カウンターへ声をかけてくださいね。

8月後半から10月一杯位までは、梨のほかにナスやカボチャが多く出回ります。
すでに長ナスや水ナス、米ナスや丸ナスなどなど、多くの種類のナスが梨コーナーに負けじ!と幅を利かせておりました。

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美味しい秋ナスもまた、梨と同じく生産者によって色合いや形、そして価格までさまざま。
これだけ数が出ているにも関わらず、人気生産者のものはあっという間に品切れになってしまうというのですから、皆さん目が肥えていらっしゃいます!若しくは、お気に入りの生産者さんを覚えているのかしら?

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↑ 米ナスは実がしまって煮崩れしにくくクリーミーな食感なので、グラタンのようにオーブンに入れたり煮物にするのがオススメ!果汁が多く柔らかいのが特長の水ナスは、生食や浅漬けするのに向いているようです。

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↑ 米ナスのように実が固くしまっていて甘みがある丸ナスは、万能選手!田楽や焼きナスはもちろん、煮てもいいし天ぷらも美味しそうです。赤紫の地に白いすじが沢山入っているゼブラナスなんてのも!せっかくの鮮やかな見た目を生かすためにも、煮ものなど色が抜けてしまう調理法は勿体ない!実が緻密で油を吸いにくいナスなので、ぜひオーブンや素揚げなどでどうぞ。

これから冬に向かってどんどん数が増えてくるカボチャや冬瓜(とうがん)、そして今年はご近所でも家庭菜園のレパートリーに加わっていそうなゴーヤも並んでいました。
特にクラフトさんに集まってくるカボチャは、他で見かけない珍しい品種が多いんですよね。
確か去年かおととしあたりのレポートで詳しくカボチャについてご紹介しましたが、栗かぼちゃやほっこりえびす、そうめんカボチャなどネーミングも面白く、つい色々と試してみたくなる品種ばかり!

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ありました!3年前のレポートに詳しくカボチャについて触れていました。
⇒2008年08月12日 種類豊富!かぼちゃが勢ぞろい

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↑ そうめんカボチャはときどきテレビで特集されるようで、この日もご夫婦が「あ!そうめんカボチャが売ってるわよ。食べてみましょうか?」と買うか買わないかで相談中でした。右写真は姫とうがんのカット売りです。丸のままの冬瓜も置いてありますが、そんなに大量の煮物作れないわ!というご家庭にはピッタリ。ちなみに丸で買っても下ゆでして冷凍保存すれば、大根的な感じですぐに使えるのでオススメです。

そうそう、この日はゴーヤコーナーの一角で「ハヤトウリ」という野菜を見つけました。どうやって使うのかしら?と尋ねたところ、漬物売り場コーナーで浅漬けにされているのを教えていただきました。

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どんなお味なのか気になり買って帰りましたが、キュウリより柔らかめでクセのない風味。しかも一袋の量が結構多いのに価格も150円程度でお買い得!
なび息子たちにも好評で、あっという間に完食してしまったほど。

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↑ 漬物コーナーでは「はぐらうりの浅漬け」として売られていました。幅があるので縦半分に切ってから斜め切りにして。そのままでも美味しかったのですが、醤油を垂らしてちゃちゃっと味の素をかけるとパンチが効いてさらにウマイ!

今回もクラフトさんの隠れたオススメアイテムを2つご紹介しましょう。

ひとつは生花!

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館内にあるレジカウンターの右辺りに年中コーナーが設けられています(外に面したレジ側にもあったような気がしますが・・・今度しっかりチェックしてきます!)。
こちらで扱っているお花も、八千代の生産者さんが毎朝持ち込まれているものです。
季節によって内容も違うのですが、仏花にしてもしっくりくる落ち着いたものから、玄関の花瓶を彩ってくれそうな鮮やかな組み合わせのものまで、何種類かの束が用意されています。
お値段も一束300円でリーズナブルだし、何より日持ちがする!と人気なんだとか。

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↑ この日は小さなひまわりが加えてある束も発見!日常に生花があると特別感があって良いですよね。

もうひとつのオススメ品は、最近扱い始めたというこちらの手打ちうどん!

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北総線の印旛日本医大駅近くの「武蔵野うどん鈴や」という手打ちうどんやさんが卸していて、北海道産小麦100%・塩・水だけで仕込まれた生麺です。ふすま(小麦の外皮)まで丸ごと挽いたものを使用しているため、色がうどんというより蕎麦っぽい灰色に仕上がっています。
甘く味わいのある風味だというので、ぜひ今度チャレンジしてみなきゃ!それこそ旬の揚げナスを添えた冷やしうどんにしても良さそうね。

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↑ 3人前(450g)入りで500円なり。中細・中太と種類があり、お肉などが置いてある冷蔵コーナーで取り扱い中です。

さてさて、本日もオススメを一通り伺ってから色々と買い物して帰ってきました!

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売れ筋上位という生産者さんの艶やかすぎるナス(5本で100円ですよー!!)、皮の際まで色付いた甘そうなつるなしやっこカボチャ、空芯菜、ピーマン、そして相変わらず安いキノココーナーからえのき(50円)などなど。
お昼はナスとピーマンの甘い豚肉炒めを、そして夜は空芯菜とベーコンのガーリック炒めで、旬の野菜を美味しくいただきました!

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↑ ナスを切った瞬間にふんわり優しい香りが!実がしまってて断面がキレイ。アクが感じられないほどで、炒め物にしても皮まで柔らかくジューシーでした。空芯菜も相変わらずのシャキシャキ具合!全くクセがないし炒めてもぐじゃーっと水っぽくならないので、一度使うとやめられない青菜炒め定番の素材になりますよ。

冬の大型野菜到来前に、ちょっと目新しい野菜探しを楽しんでみてはいかがですか?

●八千代ふるさとステーション 農産物直売所「クラフト」 047-488-3188
千葉県八千代市米本4905-1道の駅「やちよ」八千代ふるさとステーション内(地図
営業時間/9:30~18:00(4月~9月は~18:30まで)
定休日/第2月曜日
【交通手段】
(バス)①京成電鉄「勝田台駅」より米本団地行き(約25分)②東葉高速鉄道「八千代中央駅」から米本団地行き(約20分)※①②いずれも終点米本団地下車 徒歩約5分③公共施設循環バス「ぐるっと号」でふるさとステーション下車

〔関連記事〕
・道の駅やちよの農産物直売所「クラフト」(2007年09月26日)
2010年10月29日【追加記事】秋~冬の味覚満載!野菜高騰時こそ上手に活用
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