4年前から栽培方法を変えた周郷農園さん。
今年のいちごの出来栄えを伺ったところ、周郷さん自身も「30年間イチゴを栽培してきて、こんな出来栄えは初めてですよ!」と驚きを隠せないご様子。

2009年は初めての栽培方法に四苦八苦されつつも、翌年2010年には「順調な生育状況だそうです!」、昨年2011年に至っては「今年は飛躍的に素晴らしい結果が出始めたようです!」とこのレポートでお伝えしてきました。
そこにきて、今回こんな風に書くと、まるでボジョレーヌーヴォーの年々高まるキャッチコピーみたいですが・・・実際にビニールハウスの様子を拝見してきたんですが、確かにおっしゃるとおり、例年に比べて木の勢いが明らかに違った!!

↓ 2010年12月の様子(2年目)
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↓ 2011年12月の様子(3年目・去年)
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↓ 2012年12月の様子(4年目・今年)
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もう、葉の様子が全然違います。とても濃い緑色で、葉自体に厚みもあって大きいし、何より見るからにイキイキしていて!枝の太さや産毛の様子、凛とした木の立ち具合。過去3年間同じビニールハウスを見学させてもらってきましたが、ここまで例年との違いがはっきりしているのは初めてです。

↓ これが去年の畑の様子。
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↓ で、こちらが今年。何かもう、ハリが違うでしょう?
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今年は何か秘策があったんですか?
『いやいや、この栽培方法のコツがようやく掴めてきたという結果でしょうね。水やりや肥料のタイミング、量など、地植えで育てる苗とポットのまま育てていくのでは大分違いました。病気対策にも苗場に工夫をこらして、例えば紫外線を照射することでうどんこ病から守ったりしました。このライトはビニールハウスにも移設して、今も日中一定時間照射させていますよ。
とにかくポットのまま苗を育ててハウスに植え替えるやり方は、従来復活に10日ほどかかった植え疲れがほとんど発生せず、良い生育につながっています。』
⇒ちなみに栽培方法をこんな風に変えました(2009年初夏の様子)

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↑ ハウス内につけられている紫外線ライト。これもむやみに照射するのではなく、自然な日照のタイミングに合わせないと効果が得られないそうです。

今シーズンのいちご狩り品種は、章姫(あきひめ)。
次々に実をつけて沢山収穫できることや、酸味がなくいっぱい食べられるという食べ放題向きの品種ということで、周郷農園さんでは広々としたビニールハウス4棟分すべてで章姫を栽培。ちなみにここのは別の棟で、ピアッツァ店頭で販売しているとちおとめや房の香を育てているそうです。
『やはりお客様には、料金に見合った分を食べていただけるような採りきれないほどのいちごをご用意したいので、品種を限らせていただきました。また、予約は“明日は100名くらいのキャパシティーがありそうだ”という場合は、その半分の50名で打ち切らせていただき、当日の収穫状況によって追加受け入れの人数を決めています。前日お断りしてしまった場合でも、当日予約でお受けする場合もありますがご了承ください。』

★2013年 ピアッツァイチゴ狩り情報
【期間】2013年1月5日(土)~4月7日(日)
【時間帯】午前の部/10:00~11:30、午後の部/13:30~14:30
※30分食べ放題
【定休日】木曜日
【予約】要
※1日の定員が決まっているため、当日でも事前にお電話にてご確認ください。047-459-9121(9:30~18:00)
【料金】(1)1/5~2/27:小学生以上 1,400円、1歳~小学生未満 700円、1歳未満 無料
(2)3/1~4/7:小学生以上 1,200円、1歳~小学生未満 600円、1歳未満 無料
※料金はすべて税込価格
※練乳付き
【駐車場】有/ピアッツァ駐車場に7台
⇒イチゴ狩りのビニールハウスまでの行き方など、詳細はこちらのレポートへ!

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毎年大人気の企画「いちごオーナー募集」も行われます!
★いちごオーナー募集
ビニールハウス内の1区画150株をオーナー契約することで、4月中旬から1か月間好きな時に好きなだけ美味しいいちごが食べ放題!先着順で、区画が埋まり次第終了になるので、気になる方はお早目に。
【料金】13,000円
⇒詳細はこちら

ピアッツァさんの冬野菜やいちごパック販売についてもご紹介しましょう。
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例年では12月2週目あたりには、いちごのパックが常に並んでいるような感じなんですが、今年はちょっと出遅れ気味になりそうです。

去年、実は生育が早くてクリスマス頃にいちご狩りイベントができるほどだったのですが、いざ本番の1月になるといちごの木がやや疲れ気味になってしまい収量が一時期落ち込んでしまったとのこと。
そのため、今年は苗を植えるのを2週間ほど遅らせたんだとか。
ところが今年は、11月下旬あたりから天候が良くない日が続いて、かれこれ3週間ほどまともな日照時間が得られなかったことも重なって、2週間どころか例年より1か月ほども生育が遅れてしまっているんですって!
寒さも通常に比べて厳しめで、9度以下になると自動的に付く暖房もここ数日は動きっぱなし。寒さがきつくなると、いちごは成長を休めてしまう性質があるらしく、そうした要因も重なっているようです。

今年本格的に用意できるのは12月15、16日の週末頃とのこと。品種は章姫(あきひめ)と、とちおとめの2種類で、人気の房の香(ふさのか)が並び始めるのはお正月頃になりそうです。
とはいえ、贈答用いちごはすでに予約受付がスタートしています!
ご予約いただいたお客様から順次発送となるので、ご予定がある方はぜひお早目に。特に問題がなければ、本州なら翌日には新鮮いちごが届くとのこと。お歳暮やお年賀のお品として贈られる方が多いそうですよ!
3月はじめ頃まで配送が可能とのことでした。
★贈答用いちごについて
【品種】章姫(あきひめ)
【価格】一箱2,800円
※一箱は大体1.4kg入りで、12粒×2ケースの24粒入りが一番大きいサイズ、そして15粒×2ケースの30粒入り、20粒×2ケースの40粒入りと3タイプから選ぶことが出来ます。
⇒2011年のイチゴレポートで、贈答用いちごについて紹介しました!

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店頭には、冬の定番野菜が並んでいます。
ここ数年はあまり品数を増やせなかったそうですが、今後は出来るだけ特色のある野菜を置けるようにしたい!という希望があるとか。
『お客さんが食べたい野菜があれば、ぜひお声を聞かせていただきたいです。プチヴェールというちょっと珍しい野菜は、今でもファンが多く冬にはいつも用意しているひとつです。』

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↑ プチヴェールは、シチューなどスープに加えたり、お肉と炒めたりして使うそう。
⇒畑を見学させてもらったときのレポートはこちら

周郷農園のこだわりは、とにかく美味しい野菜を提供すること。
野菜は何と言っても朝採りが一番!
これからの季節、霜が降りるようになると自然に解凍されてからでないと収穫できないそうですが、基本はその日の朝に採ったものを、店頭や市内の直売所へ卸すそうです。ちなみに通常は9時納品のところを、やや遅れて10時~11時頃にはなってしまうそうですが、それでも完売するとか。朝採りをするには、大抵は人手の問題から納品に間に合わず難しかったりするようですが、農業ボランティアの方々などの力を借りてそれを可能にしているとのこと。
『スーパーなどでも最近は直売所的なコーナーが設けられていますが、やはり朝納品するには前日の夕方収穫しておかなければ間に合わないでしょう。野菜は日中蓄えたエネルギーを夜のうちに糖分に変えているんでしょうかね、自分で食べてみてもやっぱり朝収穫したほうが断然うまい。この美味しさが、翌日になれば少しずつ劣化しますから、ピアッツァで売れ残ってしまった野菜は翌日すぐ価格を下げてご提供しています。』

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収穫のタイミングだけではなく、栽培する品種にも気を配ります。
例えばキャベツひとつとっても、出来るだけ美味しい品種のキャベツを育てるようにしているんだそうです。それがもし作りにくい、手間のかかる面倒なものであっても、美味しい野菜への追求は怠らないよう努力しているとおっしゃっていました。
そうした野菜のおいしさが、周辺に直売所や生鮮食品のスーパーがあるにもかかわらず絶えずリピーターを生み出している理由のひとつなんでしょうね!

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ピアッツァさんでは、毎週火曜日に88円セールも実施中!
なかなかこういう建物だと、「買わないで出られなそう・・・」と入りにくいイメージがあるかもしれませんが、初めての方もこの日なら来店しやすいかも?
そうそう、今年も12月28日(金)には餅つき大会が行われますよ!のし餅・お供え餅の予約も受付中とのことでした。
とっておきのいちご、とっておきのお野菜。
ぜひ足を運んでみてはいかがですか?

●食の広場 PIAZZA(ピアッツァ) 047-459-9121
千葉県八千代市大和田新田643-3(地図
【営業時間】9:30~18:30
【定休日】木曜日
【駐車場】有り/7台
⇒周郷農園のイチゴ狩り情報 期間・金額等の詳細はこちら
※毎週火曜日は周郷農園の野菜88円セール!
【ホームページ】http://members3.jcom.home.ne.jp/sugou-piazza/index.html
自家製の新鮮野菜はもちろん、調味料や乾物類、さらにはマクロビに配慮した冷凍食品や加工食品に至るまで、食の安心を丸ごと提供したい!と日々工夫と努力を重ねていらっしゃる農産物直売所「食の広場ピアッツァ」さんのお店レポートはこちら
→食の広場 PIAZZA(ピアッツァ)のお店レポートはこちら
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