2020.4.11付追記
安宅さんで定期的に開催されているカルチャ―講座や、見学会などの開催については、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、しばらく自粛されています。
今後状況が落ち着き次第、また再開されるとのことですので、安宅さんのホームページでご確認ください!⇒安宅ホームページはこちら
ちなみに、通常のご葬儀についても、次のような対策を取られているそうです。
新型コロナウイルス発生に伴う 弊社の対応について
メディアでも連日報道されていますように、「新型コロナウイルス」が猛威を振るっております。
弊社では感染予防対策を下記の対応を実施させていただきます。
【従業員のマスク着用】
当面の間一部従業員のマスク着用を実施させていただきます。
これは、当社従業員が体調不良によりマスクを着用しているというわけではございません。
【式場内について】
①スタッフによるコーヒーサービスを当面の間中止させていただきます。
②式場内席数を削減し一定の間隔を設けさせていただきます。
③式場内のお客様が手を触れる部分についても定期的に除菌を行い感染予防に努めます。
④定期的に窓・ドア・入口を開放して換気をさせていただきます。
(↑ 通常よりソファやテーブルを減らしています。)
『ご来館やご参列いただきます方におかれましても式場入口にてアルコール消毒液の徹底、マスクをご持参いただく等のご協力を切にお願い申し上げます。
ご参列・焼香時のマスク着用はマナー違反ではありません。
全ては予防及び二次感染を防ぐ為であり、お客様ならびに従業員の健康と安全確保を考慮したものですのでご理解をお願い申し上げます。』
2010.5.19
今回は、安宅(あたか)さんが月4回開催している、一風変わったカルチャー講座をご紹介いたしましょう。
「え?安宅って・・・あの、(葬儀社の)安宅?」とお思いの方、そうそう、八千代で有名な葬儀社の、あの“安宅”さんが主催されているんですのよ。
私もまさか、普段の生活で気軽に足を運べるような場所ではないと思っていましたから、そのカルチャー講座の中には受付開始から約20分で予約が埋まってしまうほど評判のレッスンまであると伺って、「え?安宅って・・・?」と聞き返してしまいました。
ゆりのき通りや下市場交差点のAttainホールなど、看板ではよく“安宅”の文字を見かけるものの、何か“事”が無い限りは無縁だと思っているのは私だけではないはず。そんな条件下で、一体何が人気を呼んでいるのか?!
その秘密を探るべく、まずは(株)安宅さんにカルチャー講座を始めた理由を訊ねてみることに。
『このカルチャー講座は「高齢者青年の輪を広げたい」という思いから企画していまして、高齢者の方々が元気に過ごせたり、お友達との交流の場をご提供できるよう様々な講座をご用意しています。例えば、健康フラダンスや3B健康体操といった体を動かすものや、カラオケや手芸、絵画など、さらには写仏・写経といった講座もあり、好評だったものは定番講座として何度も開催しています。高齢者青年向けという目線で企画しているため、30代~40代の若い方に興味を持っていただける講座はなかなか無いかもしれませんが、それでもかなり幅広い年代の方にご参加いただいています。』
月4回の開催ですが、その内容は固定的ではなく“どのような講座を用意すれば喜んでいただけるか?”という視点で、毎回新しい企画を模索されているそう。
『こんなこともやってみたい!という思いは色々あるんです。ただ、このカルチャーは式を執り行わない友引の日を利用しているので、年間に開催できる回数が決まっているだけに、人気講座の回数を維持しつつとなると歯がゆい面もあります。「心のカルチャー講座」というテーマに合うような内容ということで、あまり見かけない目新しい講座が多いのもご興味を持っていただける一端になっているようです。先日は“頭活き活きアート”という講座の2回目を開催したのですが、これはオイルパステルを使って描いたものを、指でこすったり割り箸で削ったりしながら製作していきます。題材は「自分の気持ちを描こう」ということで、見たものをそのまま表現するのではなく、例えばりんごなら種から順に実を描いていくんです。色も一般的にイメージされる“赤”だけではなく、グリーンやブルーなどを用いたりします。講師には臨床美術師の杉原ゆき子氏をお招きしましたが、さすが教え方が大変上手で、皆さんの心をオープンにし、気持ちを引き出していく様子は見事です。講座に参加された方からは、「絵を見ると、あのときの自分の気持ちが思い出せる」「気持ちを描いたことでスッキリとした気分になれた」などと大変ご好評をいただきまして、秋頃にも第3回目を開催できればと思っています。』
講師も専門の方を招いたりと内容も充実しています。
人気の大きな秘密は、そんな趣向の凝らされた珍しい講座のどれもが“無料”で参加できるという点!!
参加費だけではなく、必要な材料や道具などもすべて無料で用意してもらえて、さらには送迎バスまでついているというサービスの良さ。
『こうして無料で行っていますと「もしかしたらご葬儀の宣伝目的だったり、講座の場でそういったご紹介をするのではないか?」と不安に思われるかと思いますが、私達はNPO法人も持ち合わせておりまして、そちらの活動の一環としていますからご葬儀などのこととは全く切り離してご提供しているんです。皆さんの交流の場のひとつとなればという思いから始めたことですし、無料だからといっていい加減に対応することはもちろんありません。「来ていただいている」という感謝の気持ちで毎回の講座を開催しています。』
講座が開催される場所は、内容によって市内3ヶ所の施設に振り分けられます。
テーブルの上で作業をするような、手芸や絵画などといった体を動かさないものは「道順庵(どうじゅんあん)」という建物で、逆に健康体操など広いスペースが必要な内容のものは下市場交差点にある「勝田台ホール」、そして写経や写仏などは麦丸方面にある「蓮生寺(れんしょうじ)」で行われるんですって。
今回は道順庵で、春(3月頃)と秋(9月頃)の年2回開催されている「布切れ地蔵作り」という講座の様子を拝見させていただくことに。
地図で場所を確認しましたら、ゆりのき台7丁目の奥に広がる工業地帯の真っ只中!そう言えば、ゆりのき通りのトヨタがあるT字路正面に“道順庵”っていう文字が書かれた看板があったのを思い出しましたが、それがまさかこんな場所にあったなんて初めて知りました。
萱田中学校脇にある緑道方面からは徒歩なら向かえるようですが、車だとそのT字路から京成バラ園へ向かう道路沿いからでないと入っていけないようです。
送迎用のマイクロバスを利用される場合はAttainゆりのきホールが集合場所だそうですが、直接いらっしゃるよりバスを利用される方が多いとか。送迎の時間も、皆さん交流を楽しまれているということかしらね?
↑ “日本物産(株)商品サポートセンター”と“ウエルシア関東”との間の道を入っていきます。
↑ 初めて気づいたのですが、実はちゃんとこの入口両側に“道順庵”と書かれた板が置いてありました・・・。
↑ 駐車場は建物の正面を過ぎた先、裏手側にあります。
↑ 駐車スペースが多いので、直接来ても十分停められそう。ちなみに、桜の季節になると角に植えられている木(右写真)の下で、カルチャーのあと簡単なお花見を催しているとか。
そして、こちらが道順庵!
普段は家族葬向けの式場として使用されているし、名前からしてお寺さんのような建物なのかと思っていたので、まさかこれほどまでに趣き溢れる素敵な外観だとは・・・。聞けば元々隠れ料亭だったそうで、納得。
よく蕎麦やなどの店に間違われるらしく、通りがかった方が「予約していないんですが大丈夫ですか?」と入ってこられるケースが少なくないとか。
↑ 玄関を入ってすぐ正面の様子。
↑ 奥には日本庭園的な風景まで。たまに狸が通るらしい!
玄関で靴を脱いで、入口正面に設けられている受付へ寄ります。こちらで予約した名前を伝えて受付を済ませたあと、講座が開催される左奥のホールへと案内されるという流れだそう。
人気の講座という割には館内も結構静かですし、もうそろそろ開始時刻の10時になるんですが・・・生徒さんはどこに?
と思っていたら、丁度表にバスが到着。
堰を切ったように玄関から予約された方がいらっしゃって、急に賑やかな会話で一杯になりました。マイクロバスを利用されるケースが圧倒的に多いようで、しかも常連さんが大半なのか、受付前で迷うことなく流れるように奥のホールへと向かわれて・・・。
「そろそろ講座が始まりますよ!」
という声掛けに、ええええ?!と動揺してしまうくらい、一瞬にして本日の生徒さんが揃いました。
私も慌ててホールへ。
会場には長テーブルが向かい合わせに3列並んでいて、それぞれに12人ほどが座っていらっしゃいました。さすが内容が手芸ということもあってか男性は一人も見当たらず、50代~70代位の幅広い年齢層の女性で占められています。中には40代前後の若い方もちらほら。
「本日はお集まりいただきまして有難うございました。本日の布切れ地蔵作りの講師は河合元子さんと元村とよ子さんのお二人です。」といった挨拶のあと、以前講座を受けたことのある方は各自で作業を進めて、今回が初めてという方だけが先生の周りを囲んで作り方を教わることとなりました。
『今回皆さんに作っていただくのは“地蔵菩薩”といって、古来最も身近な仏として日本人に親しまれ、また尊ばれてきました。布で作るといっても、お手玉とテルテル坊主を合体させたようなイメージで、とても手軽に作っていただけるものなんですが、お顔の形や目・口の位置などによって、表情がひとつずつ違って出来上がりはとても可愛らしいんですよ。』
↑ こちらが布切れ地蔵!こんな可愛らしい仕上がりになるんですね。各テーブルにも見本が置かれています。
実際に作り方を見せるというより、口頭で失敗しそうなポイントなどを押さえていく程度ですが、作業はさほど難しそうな印象でもありません。とにかく“お手玉とテルテル坊主を合体させる”というのが、一番分かりやすい表現かも。
家でもチャレンジ出来るように素材についてもいくつか紹介がありました。例えば糸はすべて木綿糸ではなく、お顔を縫う黒い糸は布を汚さないような素材を選ぶようにするとか。木綿糸だと毛羽立ってしまい、表情をつけるのに何度かやり直したりしていると、白い顔にだんだん色が移って汚れてしまうそうです。
↑ 『“びゃくごう”は仏様の額にあるほくろです。丸ければ丸いほど良いとされているんですよ。』
また、各席にはすでにカットされた布や、今回使用する糸全てが針に通した状態で針山に刺さっているなど、初めての方でも簡単に作業が始められるよう至れり尽くせりな準備がなされています。講習時間が12時までとはなっていますが、これなら1時間もあれば十分完成させられそう!これだけの下準備や、必要な道具・布なども全て無料で提供してもらえるとは、やっぱり何か講習の間に宣伝でもないと元がとれないんじゃ・・・と思ってしまうほどですが、会場のどこにも安宅のパンフレットなどがあるわけでもないし、挨拶の中でそうした話は一言も出てこないし。だからこそ、こうして気兼ねなくリピーターの方々も集まるのかしら。先生の周りに集まらず作業を進めている方は半数ほどもいらっしゃって、リピート率の高さがうかがえます。
作業に没頭されているというより、一緒にテーブルを囲んでいる方々と和気あいあいとされていて、室内がシーンと静まり返るようなことはありません。各テーブルを回りながら歩く先生にも、気軽に質問が出来るようです。
『先生が持っていらっしゃるように、ケースに入れて飾ると素敵ねぇ。帽子やお耳をつけてもいいわね。』
『まあ!このお地蔵さんは小物全部に裏布もついているわ!』
作品に驚く生徒さんに、先生も「帽子といっても複雑にしなくていいんですよ。布を丸く切って乗せるだけでも十分可愛らしく仕上がります。ぜひお家に持ち帰った後も、ご自分だけのアレンジを楽しんでみてくださいね。」とアドバイス。
↑ 先生の作品を、感嘆しながら手にとる生徒の方々。
生徒の皆さんからは、こんな声が聞かれました。
『安宅さんで、こんなことをやっているなんて全然知らなかったわ!去年からお友達に誘われて参加したんだけど、無料でここまでやってくれるなんていいわよねぇ。』
『こちらの講習でご一緒になった方と、お友達になったんですよ。この年になるとなかなか新しくお友達を作る機会に恵まれないけれど、とても良い場だわ。講習だけでなく皆さんとの会話も楽しみに来ています。』
皆さんが布切れ地蔵を作っている間、そうは言ってもやっぱり気になる館内を拝見・・・。
この道順庵は身内だけのご葬儀といった主に家族葬を扱う建物だそうです。会葬者を多く受け入れられるほどのキャパシティは無いですし、駅からも距離があってパッと来ていただける立地でもないため、仲の良かった方だけにお知らせするなど多くて30名ほどが集まるケースに利用されるとか。
道順庵は3階建てで、1階にご葬儀を行うホールやお食事が出来る洋間、広めの和室があり、2階・3階にご家族の方が宿泊できるお部屋がいくつか用意されています。エレベータはなく階段のみで上り下りをするので、高齢の方にはややきついかもしれません。
『建物の趣きを損なわないためバリアフリー対応にすることが出来ないのが難点ではあるのですが・・・。』
2階・3階のお部屋からは、丁度ゆりのき台方面に向かって桜の木が沢山あるので、春は大変素晴らしい景色になるそうです。宿泊のためのお風呂などや洗濯機、洗面台などの設備も整っていて、つい旅館かと錯覚してしまうほど。以前には「もう一泊させてください」なんて口にされた方もいたとか・・・(もちろん宿泊施設ではないのでダメです!)。
2階にはお部屋とは別に皆さんが集まれるリビング的な場所までありました。
テレビや(この時はまだ寒かったので)コタツまで用意されていて!家具の配置からして、まさに普段生活している我が家にいるかのよう。ここなら、普通の式場とは違って小さな子供が一緒でも飽きずにいてくれそうだし、一晩泊まるご家族の方も体を休めることができそうです。
以前祖母が無くなったときに、お通夜のあとその場で過ごしたことがありましたが、場所が場所なだけに落ち着かない思いで一晩を過ごしました。気持ちにもゆとりなんてないし、でもそういうのが普通だと思っていましたから、スタッフの方の言葉には心に響くものがありました。
『夜になると職員は帰りますので余計な人間もいませんし、もちろん1件のご葬儀にしか使いませんからご自由にご家族だけで過ごしていただけるようになっています。亡くなった方のご家族はとにかく心身ともに疲れていらっしゃいます。心は癒せませんが、場所として少しでもくつろぎの場をご提供できればという思いで、出来るだけご自宅にいるような雰囲気をつくるよう工夫しております。大抵はご葬儀の忙しさや精神的な疲れで悲しむ余裕すら無いものですが、この道順庵では豪勢にお葬式を執り行うということではなく、あらためて亡くなった方へ感謝をする“偲ぶ場所”として、故人のことを皆さんでお話出来るような気持ちのゆとりをサポート出来ればと思っています。』
今までのご葬儀の中では、お父様を一人で見送る男性もいらっしゃったそうです。お一人だけのご葬儀でしたが、夜中もずっとお酒を片手にお父様に寄り添って。「感謝の気持ちを伝えることが出来た」とおっしゃっていたとか。
また、最近は結婚式の形式が様々で、ごく近い親戚程度しか呼ばないことも多いのですが、お葬式だと会ったことの無いような遠い親戚まで一堂に会すという、(不謹慎ながらもある意味)貴重な機会でもあります。泊まらなくても、皆さんでこのリビングなどに集まって思い出話をしたり、故人を介して昔を懐かしんだりといった時間もゆっくり過ごせて、寝ることなくそのまま過ごされることもあるようです。
『カルチャーの中では一切葬儀の話はしませんし、PR的なこともしませんが、講習に集まる方々はこちらが式場だということはもちろんご存知ですから、逆にこちらでのご葬儀についての質問をお受けするケースはよくあります。以前は“ご葬儀”に関するお話というのは、前もってするようなことではないとか、縁起が悪いといったタブー的なものがありましたけれども、今は大分皆さんの意識が変わってきているようですね。必ずいつかはおとずれるものですから、その時まで知識が全くなく慌ててしまうより、どういったものなのかを聞いておきたいというニーズが高まってきているのは確かです。』
さて、講習は10時スタートで12時頃に解散予定となっているのですが、早く終わった方から順に食事スペースへと移って、お茶とお菓子を頂きながらお話を楽しめる交流タイムも用意されているそうです。
そして12時にやってくるお迎えのマイクロバスに乗って、ゆりのきのAttainホールにて解散!
↑ 洋間で席が足りない場合には、玄関隣りにあるこちらの和室で。
安宅さんのカルチャー講座は、こんな感じで毎月友引の日の計4回実施されていまして、参加は全て予約制になっています。内容は毎月月末に発行される地域新聞で翌月のカルチャーが確認できるそう!また、ホームページにもその月の実施内容が掲載されています。
予約は月末土曜日の朝9時から、電話で予約が開始されます。
今回の布切れ地蔵など人気講座は、開始後20分~30分で予約が埋まってしまうこともあるそうなので、気になる講座がある方は電話を片手に9時を待つべし!ちなみに、予約に対応できる電話機の台数が限られているため、なるべく多くの電話をつなげられるよう予約時には名前と電話番号のみを確認するそうで、講座当日の受付で住所などをお伺いするとのことでした(参加者の地域把握など参考のため)。
とっても素敵な建物だったので、そこでひとときを過ごせるだけでも楽しみのひとつになるかも!
ぜひお気軽にチャレンジしてみてはいかがですか?
●株式会社安宅(あたか) 0120-76-9494(総合受付)
千葉県八千代市ゆりのき台1-7-1(地図)
【営業時間】24時間営業(年中無休)
【ホームページ】https://www.ataka.co.jp/
※開催日程は毎月友引の日(月4回程度)
※参加費は全講座無料(材料費なども不要)
※毎月のカルチャー講座内容は、ホームページ若しくは八千代周辺地域に配布される「地域新聞」(月末金曜日発行分)にて案内を掲載。
※参加は完全予約制。予約は月末土曜日9:00~電話にて受付開始。
〔カルチャー講座場所〕
道順庵(どうじゅんあん)
工作などテーブルで作業するようなカルチャー
千葉県八千代市大和田新田592-5(地図)
Attain(アテイン)勝田台ホール
健康3B体操など体を動かすカルチャー
千葉県八千代市下市場1-3-16(地図)
蓮生寺(れんしょうじ)
写経・写仏のカルチャー
千葉県八千代市下高野276-7(地図)
安宅さんで定期的に開催されているカルチャ―講座や、見学会などの開催については、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、しばらく自粛されています。
今後状況が落ち着き次第、また再開されるとのことですので、安宅さんのホームページでご確認ください!⇒安宅ホームページはこちら
ちなみに、通常のご葬儀についても、次のような対策を取られているそうです。
新型コロナウイルス発生に伴う 弊社の対応について
メディアでも連日報道されていますように、「新型コロナウイルス」が猛威を振るっております。
弊社では感染予防対策を下記の対応を実施させていただきます。
【従業員のマスク着用】
当面の間一部従業員のマスク着用を実施させていただきます。
これは、当社従業員が体調不良によりマスクを着用しているというわけではございません。
【式場内について】
①スタッフによるコーヒーサービスを当面の間中止させていただきます。
②式場内席数を削減し一定の間隔を設けさせていただきます。
③式場内のお客様が手を触れる部分についても定期的に除菌を行い感染予防に努めます。
④定期的に窓・ドア・入口を開放して換気をさせていただきます。
(↑ 通常よりソファやテーブルを減らしています。)
『ご来館やご参列いただきます方におかれましても式場入口にてアルコール消毒液の徹底、マスクをご持参いただく等のご協力を切にお願い申し上げます。
ご参列・焼香時のマスク着用はマナー違反ではありません。
全ては予防及び二次感染を防ぐ為であり、お客様ならびに従業員の健康と安全確保を考慮したものですのでご理解をお願い申し上げます。』
2010.5.19
今回は、安宅(あたか)さんが月4回開催している、一風変わったカルチャー講座をご紹介いたしましょう。
「え?安宅って・・・あの、(葬儀社の)安宅?」とお思いの方、そうそう、八千代で有名な葬儀社の、あの“安宅”さんが主催されているんですのよ。
私もまさか、普段の生活で気軽に足を運べるような場所ではないと思っていましたから、そのカルチャー講座の中には受付開始から約20分で予約が埋まってしまうほど評判のレッスンまであると伺って、「え?安宅って・・・?」と聞き返してしまいました。
ゆりのき通りや下市場交差点のAttainホールなど、看板ではよく“安宅”の文字を見かけるものの、何か“事”が無い限りは無縁だと思っているのは私だけではないはず。そんな条件下で、一体何が人気を呼んでいるのか?!
その秘密を探るべく、まずは(株)安宅さんにカルチャー講座を始めた理由を訊ねてみることに。
『このカルチャー講座は「高齢者青年の輪を広げたい」という思いから企画していまして、高齢者の方々が元気に過ごせたり、お友達との交流の場をご提供できるよう様々な講座をご用意しています。例えば、健康フラダンスや3B健康体操といった体を動かすものや、カラオケや手芸、絵画など、さらには写仏・写経といった講座もあり、好評だったものは定番講座として何度も開催しています。高齢者青年向けという目線で企画しているため、30代~40代の若い方に興味を持っていただける講座はなかなか無いかもしれませんが、それでもかなり幅広い年代の方にご参加いただいています。』
月4回の開催ですが、その内容は固定的ではなく“どのような講座を用意すれば喜んでいただけるか?”という視点で、毎回新しい企画を模索されているそう。
『こんなこともやってみたい!という思いは色々あるんです。ただ、このカルチャーは式を執り行わない友引の日を利用しているので、年間に開催できる回数が決まっているだけに、人気講座の回数を維持しつつとなると歯がゆい面もあります。「心のカルチャー講座」というテーマに合うような内容ということで、あまり見かけない目新しい講座が多いのもご興味を持っていただける一端になっているようです。先日は“頭活き活きアート”という講座の2回目を開催したのですが、これはオイルパステルを使って描いたものを、指でこすったり割り箸で削ったりしながら製作していきます。題材は「自分の気持ちを描こう」ということで、見たものをそのまま表現するのではなく、例えばりんごなら種から順に実を描いていくんです。色も一般的にイメージされる“赤”だけではなく、グリーンやブルーなどを用いたりします。講師には臨床美術師の杉原ゆき子氏をお招きしましたが、さすが教え方が大変上手で、皆さんの心をオープンにし、気持ちを引き出していく様子は見事です。講座に参加された方からは、「絵を見ると、あのときの自分の気持ちが思い出せる」「気持ちを描いたことでスッキリとした気分になれた」などと大変ご好評をいただきまして、秋頃にも第3回目を開催できればと思っています。』
講師も専門の方を招いたりと内容も充実しています。
人気の大きな秘密は、そんな趣向の凝らされた珍しい講座のどれもが“無料”で参加できるという点!!
参加費だけではなく、必要な材料や道具などもすべて無料で用意してもらえて、さらには送迎バスまでついているというサービスの良さ。
『こうして無料で行っていますと「もしかしたらご葬儀の宣伝目的だったり、講座の場でそういったご紹介をするのではないか?」と不安に思われるかと思いますが、私達はNPO法人も持ち合わせておりまして、そちらの活動の一環としていますからご葬儀などのこととは全く切り離してご提供しているんです。皆さんの交流の場のひとつとなればという思いから始めたことですし、無料だからといっていい加減に対応することはもちろんありません。「来ていただいている」という感謝の気持ちで毎回の講座を開催しています。』
講座が開催される場所は、内容によって市内3ヶ所の施設に振り分けられます。
テーブルの上で作業をするような、手芸や絵画などといった体を動かさないものは「道順庵(どうじゅんあん)」という建物で、逆に健康体操など広いスペースが必要な内容のものは下市場交差点にある「勝田台ホール」、そして写経や写仏などは麦丸方面にある「蓮生寺(れんしょうじ)」で行われるんですって。
今回は道順庵で、春(3月頃)と秋(9月頃)の年2回開催されている「布切れ地蔵作り」という講座の様子を拝見させていただくことに。
地図で場所を確認しましたら、ゆりのき台7丁目の奥に広がる工業地帯の真っ只中!そう言えば、ゆりのき通りのトヨタがあるT字路正面に“道順庵”っていう文字が書かれた看板があったのを思い出しましたが、それがまさかこんな場所にあったなんて初めて知りました。
萱田中学校脇にある緑道方面からは徒歩なら向かえるようですが、車だとそのT字路から京成バラ園へ向かう道路沿いからでないと入っていけないようです。
送迎用のマイクロバスを利用される場合はAttainゆりのきホールが集合場所だそうですが、直接いらっしゃるよりバスを利用される方が多いとか。送迎の時間も、皆さん交流を楽しまれているということかしらね?
↑ “日本物産(株)商品サポートセンター”と“ウエルシア関東”との間の道を入っていきます。
↑ 初めて気づいたのですが、実はちゃんとこの入口両側に“道順庵”と書かれた板が置いてありました・・・。
↑ 駐車場は建物の正面を過ぎた先、裏手側にあります。
↑ 駐車スペースが多いので、直接来ても十分停められそう。ちなみに、桜の季節になると角に植えられている木(右写真)の下で、カルチャーのあと簡単なお花見を催しているとか。
そして、こちらが道順庵!
普段は家族葬向けの式場として使用されているし、名前からしてお寺さんのような建物なのかと思っていたので、まさかこれほどまでに趣き溢れる素敵な外観だとは・・・。聞けば元々隠れ料亭だったそうで、納得。
よく蕎麦やなどの店に間違われるらしく、通りがかった方が「予約していないんですが大丈夫ですか?」と入ってこられるケースが少なくないとか。
↑ 玄関を入ってすぐ正面の様子。
↑ 奥には日本庭園的な風景まで。たまに狸が通るらしい!
玄関で靴を脱いで、入口正面に設けられている受付へ寄ります。こちらで予約した名前を伝えて受付を済ませたあと、講座が開催される左奥のホールへと案内されるという流れだそう。
人気の講座という割には館内も結構静かですし、もうそろそろ開始時刻の10時になるんですが・・・生徒さんはどこに?
と思っていたら、丁度表にバスが到着。
堰を切ったように玄関から予約された方がいらっしゃって、急に賑やかな会話で一杯になりました。マイクロバスを利用されるケースが圧倒的に多いようで、しかも常連さんが大半なのか、受付前で迷うことなく流れるように奥のホールへと向かわれて・・・。
「そろそろ講座が始まりますよ!」
という声掛けに、ええええ?!と動揺してしまうくらい、一瞬にして本日の生徒さんが揃いました。
私も慌ててホールへ。
会場には長テーブルが向かい合わせに3列並んでいて、それぞれに12人ほどが座っていらっしゃいました。さすが内容が手芸ということもあってか男性は一人も見当たらず、50代~70代位の幅広い年齢層の女性で占められています。中には40代前後の若い方もちらほら。
「本日はお集まりいただきまして有難うございました。本日の布切れ地蔵作りの講師は河合元子さんと元村とよ子さんのお二人です。」といった挨拶のあと、以前講座を受けたことのある方は各自で作業を進めて、今回が初めてという方だけが先生の周りを囲んで作り方を教わることとなりました。
『今回皆さんに作っていただくのは“地蔵菩薩”といって、古来最も身近な仏として日本人に親しまれ、また尊ばれてきました。布で作るといっても、お手玉とテルテル坊主を合体させたようなイメージで、とても手軽に作っていただけるものなんですが、お顔の形や目・口の位置などによって、表情がひとつずつ違って出来上がりはとても可愛らしいんですよ。』
↑ こちらが布切れ地蔵!こんな可愛らしい仕上がりになるんですね。各テーブルにも見本が置かれています。
実際に作り方を見せるというより、口頭で失敗しそうなポイントなどを押さえていく程度ですが、作業はさほど難しそうな印象でもありません。とにかく“お手玉とテルテル坊主を合体させる”というのが、一番分かりやすい表現かも。
家でもチャレンジ出来るように素材についてもいくつか紹介がありました。例えば糸はすべて木綿糸ではなく、お顔を縫う黒い糸は布を汚さないような素材を選ぶようにするとか。木綿糸だと毛羽立ってしまい、表情をつけるのに何度かやり直したりしていると、白い顔にだんだん色が移って汚れてしまうそうです。
↑ 『“びゃくごう”は仏様の額にあるほくろです。丸ければ丸いほど良いとされているんですよ。』
また、各席にはすでにカットされた布や、今回使用する糸全てが針に通した状態で針山に刺さっているなど、初めての方でも簡単に作業が始められるよう至れり尽くせりな準備がなされています。講習時間が12時までとはなっていますが、これなら1時間もあれば十分完成させられそう!これだけの下準備や、必要な道具・布なども全て無料で提供してもらえるとは、やっぱり何か講習の間に宣伝でもないと元がとれないんじゃ・・・と思ってしまうほどですが、会場のどこにも安宅のパンフレットなどがあるわけでもないし、挨拶の中でそうした話は一言も出てこないし。だからこそ、こうして気兼ねなくリピーターの方々も集まるのかしら。先生の周りに集まらず作業を進めている方は半数ほどもいらっしゃって、リピート率の高さがうかがえます。
作業に没頭されているというより、一緒にテーブルを囲んでいる方々と和気あいあいとされていて、室内がシーンと静まり返るようなことはありません。各テーブルを回りながら歩く先生にも、気軽に質問が出来るようです。
『先生が持っていらっしゃるように、ケースに入れて飾ると素敵ねぇ。帽子やお耳をつけてもいいわね。』
『まあ!このお地蔵さんは小物全部に裏布もついているわ!』
作品に驚く生徒さんに、先生も「帽子といっても複雑にしなくていいんですよ。布を丸く切って乗せるだけでも十分可愛らしく仕上がります。ぜひお家に持ち帰った後も、ご自分だけのアレンジを楽しんでみてくださいね。」とアドバイス。
↑ 先生の作品を、感嘆しながら手にとる生徒の方々。
生徒の皆さんからは、こんな声が聞かれました。
『安宅さんで、こんなことをやっているなんて全然知らなかったわ!去年からお友達に誘われて参加したんだけど、無料でここまでやってくれるなんていいわよねぇ。』
『こちらの講習でご一緒になった方と、お友達になったんですよ。この年になるとなかなか新しくお友達を作る機会に恵まれないけれど、とても良い場だわ。講習だけでなく皆さんとの会話も楽しみに来ています。』
皆さんが布切れ地蔵を作っている間、そうは言ってもやっぱり気になる館内を拝見・・・。
この道順庵は身内だけのご葬儀といった主に家族葬を扱う建物だそうです。会葬者を多く受け入れられるほどのキャパシティは無いですし、駅からも距離があってパッと来ていただける立地でもないため、仲の良かった方だけにお知らせするなど多くて30名ほどが集まるケースに利用されるとか。
道順庵は3階建てで、1階にご葬儀を行うホールやお食事が出来る洋間、広めの和室があり、2階・3階にご家族の方が宿泊できるお部屋がいくつか用意されています。エレベータはなく階段のみで上り下りをするので、高齢の方にはややきついかもしれません。
『建物の趣きを損なわないためバリアフリー対応にすることが出来ないのが難点ではあるのですが・・・。』
2階・3階のお部屋からは、丁度ゆりのき台方面に向かって桜の木が沢山あるので、春は大変素晴らしい景色になるそうです。宿泊のためのお風呂などや洗濯機、洗面台などの設備も整っていて、つい旅館かと錯覚してしまうほど。以前には「もう一泊させてください」なんて口にされた方もいたとか・・・(もちろん宿泊施設ではないのでダメです!)。
2階にはお部屋とは別に皆さんが集まれるリビング的な場所までありました。
テレビや(この時はまだ寒かったので)コタツまで用意されていて!家具の配置からして、まさに普段生活している我が家にいるかのよう。ここなら、普通の式場とは違って小さな子供が一緒でも飽きずにいてくれそうだし、一晩泊まるご家族の方も体を休めることができそうです。
以前祖母が無くなったときに、お通夜のあとその場で過ごしたことがありましたが、場所が場所なだけに落ち着かない思いで一晩を過ごしました。気持ちにもゆとりなんてないし、でもそういうのが普通だと思っていましたから、スタッフの方の言葉には心に響くものがありました。
『夜になると職員は帰りますので余計な人間もいませんし、もちろん1件のご葬儀にしか使いませんからご自由にご家族だけで過ごしていただけるようになっています。亡くなった方のご家族はとにかく心身ともに疲れていらっしゃいます。心は癒せませんが、場所として少しでもくつろぎの場をご提供できればという思いで、出来るだけご自宅にいるような雰囲気をつくるよう工夫しております。大抵はご葬儀の忙しさや精神的な疲れで悲しむ余裕すら無いものですが、この道順庵では豪勢にお葬式を執り行うということではなく、あらためて亡くなった方へ感謝をする“偲ぶ場所”として、故人のことを皆さんでお話出来るような気持ちのゆとりをサポート出来ればと思っています。』
今までのご葬儀の中では、お父様を一人で見送る男性もいらっしゃったそうです。お一人だけのご葬儀でしたが、夜中もずっとお酒を片手にお父様に寄り添って。「感謝の気持ちを伝えることが出来た」とおっしゃっていたとか。
また、最近は結婚式の形式が様々で、ごく近い親戚程度しか呼ばないことも多いのですが、お葬式だと会ったことの無いような遠い親戚まで一堂に会すという、(不謹慎ながらもある意味)貴重な機会でもあります。泊まらなくても、皆さんでこのリビングなどに集まって思い出話をしたり、故人を介して昔を懐かしんだりといった時間もゆっくり過ごせて、寝ることなくそのまま過ごされることもあるようです。
『カルチャーの中では一切葬儀の話はしませんし、PR的なこともしませんが、講習に集まる方々はこちらが式場だということはもちろんご存知ですから、逆にこちらでのご葬儀についての質問をお受けするケースはよくあります。以前は“ご葬儀”に関するお話というのは、前もってするようなことではないとか、縁起が悪いといったタブー的なものがありましたけれども、今は大分皆さんの意識が変わってきているようですね。必ずいつかはおとずれるものですから、その時まで知識が全くなく慌ててしまうより、どういったものなのかを聞いておきたいというニーズが高まってきているのは確かです。』
さて、講習は10時スタートで12時頃に解散予定となっているのですが、早く終わった方から順に食事スペースへと移って、お茶とお菓子を頂きながらお話を楽しめる交流タイムも用意されているそうです。
そして12時にやってくるお迎えのマイクロバスに乗って、ゆりのきのAttainホールにて解散!
↑ 洋間で席が足りない場合には、玄関隣りにあるこちらの和室で。
安宅さんのカルチャー講座は、こんな感じで毎月友引の日の計4回実施されていまして、参加は全て予約制になっています。内容は毎月月末に発行される地域新聞で翌月のカルチャーが確認できるそう!また、ホームページにもその月の実施内容が掲載されています。
予約は月末土曜日の朝9時から、電話で予約が開始されます。
今回の布切れ地蔵など人気講座は、開始後20分~30分で予約が埋まってしまうこともあるそうなので、気になる講座がある方は電話を片手に9時を待つべし!ちなみに、予約に対応できる電話機の台数が限られているため、なるべく多くの電話をつなげられるよう予約時には名前と電話番号のみを確認するそうで、講座当日の受付で住所などをお伺いするとのことでした(参加者の地域把握など参考のため)。
とっても素敵な建物だったので、そこでひとときを過ごせるだけでも楽しみのひとつになるかも!
ぜひお気軽にチャレンジしてみてはいかがですか?
●株式会社安宅(あたか) 0120-76-9494(総合受付)
千葉県八千代市ゆりのき台1-7-1(地図)
【営業時間】24時間営業(年中無休)
【ホームページ】https://www.ataka.co.jp/
※開催日程は毎月友引の日(月4回程度)
※参加費は全講座無料(材料費なども不要)
※毎月のカルチャー講座内容は、ホームページ若しくは八千代周辺地域に配布される「地域新聞」(月末金曜日発行分)にて案内を掲載。
※参加は完全予約制。予約は月末土曜日9:00~電話にて受付開始。
〔カルチャー講座場所〕
道順庵(どうじゅんあん)
工作などテーブルで作業するようなカルチャー
千葉県八千代市大和田新田592-5(地図)
Attain(アテイン)勝田台ホール
健康3B体操など体を動かすカルチャー
千葉県八千代市下市場1-3-16(地図)
蓮生寺(れんしょうじ)
写経・写仏のカルチャー
千葉県八千代市下高野276-7(地図)